思い立ってちょっと…というにはえらいロングドライブになりましたが、週末、2年半振りに気仙沼〜大島へ。
前に来た時に思ったのは、そうか津波ってのは「体積」なんだな、ということ。
なんとなく「波」っていうとその語感から、葛飾北斎の絵みたいな、アーチ形のものがザバッと襲い来るようなイメージを持ってしまいがちなのだけど、津波というのは高くなった水位が体積として襲ってくるのもなんですね。衝撃波ではなくその途方もない重量で根こそぎ全てを奪ってしまう。
なぜそんなふうに感じたかというと、そうでないと、この未知の重機でまるごと街を削ってしまったような現象への想像力が持てなかったのです。
2年半前、「とりあえず積み上げられた」ままだった瓦礫や車は、「とりあえず片付いて」はいました。
再建などという言葉を簡単に口にできるような状態じゃありません。それでも更地だったところにいくつかの盛土が見られ、プレハブの屋台村ではたくさんの笑顔に触れられ、とびきり美味しいマグロ丼を食べコーヒーを飲んできました。ウミネコ達の声にも心なしか強さを感じてきました。語弊があるかもしれませんが「楽しい小旅行」をしてきました。
写真は明日から改めて何枚か。