手描きでサムネイルを書いたりする用に、先日、ロットリングのアートペンを買ってみました。紙は、ペン先のサリサリした感触が楽しめつつ滲まないやつ、を検索してTooで扱ってるマーカーパッドを。これまでは持ち歩き用のモレスキンのノートとボールペンをデスクでも使っていたのだけど、アートペンいいね、とてもとても。
例えばビジネス系のパンフレットの概念チャート図みたいなものであっても「形」を考えようとする時にはやっぱりまず思い付いたら一度紙に書いてみるに限ります。作家が文章を思い付いたらまずタイプしてみる、ミュージシャンが曲がひらめいたらピアノで鳴らしてみる、というのと同じで、デザイナーも頭の中にあるモノを一度、見える形にひっぱり出してみるのは大事。それをMacでやる場合も実際のところ多いのだけど、ペンというツールで描くことで、より頭の中と紙がリニアな関係で結ばれるし、その行為自体がデザインの模索になりますしね。
「ポルシェ」というクルマを思い浮かべてみてください、と言われれば、だいたいの人はかなりリアルな形で思い浮かべることができるでしょう。でもそれを書いてみて、と言われると、これがまあ難しいもんです。僕もやってみたらポルシェ書いたつもりがどう見ても日産マーチだったことがある。だいぶ値段違うぞ。
そこには、いわゆる絵の上手い下手とは違う次元のナンラカの存在があって、そこを、常に鍛えておかなくっちゃなあ、と思う次第でして。
関係ないけどこのアートペン、なに気に、カンペンケースが可愛いですぅ。