デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
http://www.neelmartin.com/
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円を描く
山中俊治さんという著名なプロダクトデザイナーのお話しの受け売りなんですが……
山中さん、仕事にかかる時の「ウオーミングアップ」として、まっさらなスケッチブックにいくつもの「円」を描くんだそうです。工業製品をちゃんと描くためには、円および楕円は基本、なんですね。
僕も、学校卒業後、最初はプロダクトデザインの会社にグラフィックデザイナーとして就職したという変な経歴が(別に変じゃないか)あるんですがそこのプロダクトデザイナーの先輩も、似たような事やってた気がします。

で、山中さんの言う綺麗な円の描き方ってのが面白いのでご紹介。

『普通は「丸」を描こうとすると、ある点から出発して、あたりを一周回ってきて出発点につなぎますが、これだとつなぎ目がいびつになります。空中に少し浮かせた状態でペン先を一定のスピードで円運動させながら当たりを付け、軌道が安定してきたところで、ふわりと着地させます。そのままするすると一周以上、紙の上を走らせてから、すっと浮上させるのです。始まりも終わりもない悠久の円運動を作り、その一部を紙に定着させる。このテクニックは私が最初に覚えたデザイナーの技になりました。今でもスケッチを描く前には、初心に返って、一枚の紙を楕円で埋めつくすことから始めます。』

さっそく僕もやってみましょう。

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……なんか歪んでる?(ちょっと周回させ過ぎ、です。たぶん)

ま、これはコンパスのごとく「正円」を描くのが目的ではないです。意外と面白いし、なんだか無心になれるので一度お試しあれ。
Side-87
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DMC-GF1 / G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. 2011 Italy

ネタに困ったので(いきなりかい)、蔵出しで。
カラーで撮ったやつから彩度を抜いています。あんまりそういうコトしないんですが、偶然の産物がちょっと気に入ったもので。(タイトルは「彩度 -(マイナス)87%」ってことで……)
Milano小景 #13
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もったいつけて小出しにしていたというよりか、僕自身が、その都度仕事の手を休めては胸中の思い出をリバースさせて楽しんでいたという(反芻する牛か私は)感が強いんですが、なんだか収集がつかなくなってきたので一旦今回までで。写真は無駄にまだまだあるので、ネタに困った時にまたぼちぼちUPします。

昨年は、新兵器GF1と慣れ親しんだGX100、ほぼとっかえひっかえ、という感じだったんですが、今年はGX100が70%、GF1が30%、くらいでしたね。

「ちらっとドーモ」シリーズ?で締めたいと思います。

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Caplio GX100
DMC-GF1 / G 20mm F1.7 ASPH.
2011 Italy


お粗末様でした。
Milano小景 #12
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Caplio GX100 2011 Italy

街と、そこを行き交う人。僕の場合、変に意図を持たずにこういうのを撮ってる時が一番楽しいかも。飽きないですね何枚撮ってても。
……とは言え、見てる側におかれましてはボチボチ小出し写真に飽きてきたでしょう(^_^; 次回で一度締めます。
スカイツリー遥か
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終日、スタジオで食品媒体の撮影に立ち会い。3カメ体制。真夏モードの絵づくり。
相も変わらずデザイナーは好き勝手なラフを作っていく(毎度ほんとに申し訳ない…)わけですが、こちらの事前のイメージを凌ぐ写真が次々と。

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スタッフの慶事に、ささやかなサプライズを仕込んでみました(Facebook限定で顔公開!)。喜んでもらえて良かった…。

終了は7時丁度。日が長くなったんですね、搬出口から出てきたらまだ明るかった。

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今日初参加のスタイリストアシスタントさんがこの景色を見て言いった、「あーっ、スカイツリーが見える!」。

清掃場の煙突ですそれは。そもそも池袋だしここは。もう全員腹筋崩壊。その場に崩れ落ちましたよ。
Milano小景 #11
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DMC-GF1 / G 20mm F1.7 ASPH. 2011 Italy

ミラノ市内に戻りまして“なんちゃってMAGIC HOUR”。あくまでも、なんちゃって、です……。
本来こういうのはちゃんと三脚使って長めのシャッター速度で撮る、というのが基本なんですってね(出発前にMAGIC HOUR“本家”の講演で教えてもらいました)。

……いくらなんでも引っぱり過ぎですね休暇写真で(^_^;
もう2回か3回で終わりますので〜。
Milano小景 #10
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(top) DMC-GF1 / G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH.
(btm) Caplio GX100
2011 Italy


下の写真のお店で、ビールを一杯。
知らぬ土地の、天気のいい夕方、グラスごと頭をグーっと後ろに傾けると、後頭部のフタがパカンと開き、知らぬ間に几帳面に積み上げていた細かな積み木みたいなモノが、ザラザラーっと全部こぼれ落ちるような心地よい感覚。
3ユーロの贅沢。はー、どっか行きたいですね(お前なあ)。
表紙買い
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Amazonで「表紙買い」したBRUTUSのバックナンバー。表紙を見ただけで、絶対間違いない、という鉄板感が出まくってませんか?
冷静に考えると、既に鉄板な説得力を勝ち得た肖像と文言を置いただけと言えば置いただけなワケで、そりゃズルいよ、という気もしますが(笑)。
Milano小景 #09
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Caplio GX100 2011 Italy

「小出しでいきます」と宣言したとはいえ、かれこれ1ヶ月ですがな……
「デザインの現場から。時々デジカメ。」のサブタイトルの羊頭狗肉ぶりがえらいことに。
Milano小景 #08
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DMC-GF1 / G 20mm F1.7 ASPH. 2011 Italy
新ソフト2題
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Illusuratorの使用率が高いこと自体は悪いことではないけれど、いい加減In Designの熟達度を上げることも余儀なくされてきていて、改めて格闘中(←余儀なくされないと格闘しない人)。今までもちょこちょこ使ってきたソフトだから「新ソフト」とは言えないですけど。

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そんな中、企むところもあって新たなソフトも導入(隠したって判る人には判るんだけど笑)。これもどんどん勉強していかなくては。

新しい物にやたら喰い付くタイプじゃないですけど、イマジネーションを形にするための「こんなコトできたらいいのに」には貪欲にいきませんとね。