土曜ですが早起き(当社比)して仕事の前に品川へ。
吉村和敏さんの「MAGIC HOUR」展、やっと見てきました。
空の色そのものよりも、その淡いパープルの光を受けて、街が、建物が、自然が、いかなる表情を見せているか……。なるほどマジックアワーとはよく言ったものですね、素晴らしかったです。すべからく写真とは、光に対する感受性と想像力なんですなー。
吉村さんが在廊していたのでよせばいいのにまた色々聞いてしまいました。「絞りとかってどうやって決めてるのですか? 開放で撮ったらどうなるんですか?」
吉村さん一瞬、う、うむむという感じで困った様子でしたが丁寧に教えてくれました。きっと、ねえねえおかあさんおさかなはどうしてお水のなかにすんでいるの?と幼児に問われた母親みたいな心境だったんじゃないでしょうか。プロ作家相手になんちゅう質問してるんだ僕は。
市販のカメラの性能がどんどん良くなってるから、色収差がどうとか四隅の解像がどうとかいう面において言うなら(もちろんそういう事は大事だけれど)良く撮れた写真は素人投稿サイトでも見かけるわけですが、ああ、いい写真ってそういう次元とはまた違うんだなあ、と改めて思った次第。