明日提出のラフデザインに励んだ1日。珍しくまっとうな社会人らしい時間帯で仕事を終えました。
僕の場合、ある程度気心の知れたクライアントさんと直で仕事する場合には、昔からラフの中に、ちょいちょい「小ネタ」を盛り込む悪癖があり……。
例えばラフデザインの多くは、紙面内のコピー文章がまだ決まっていないから、文字部分はダミーを入れることになる。「○○○○○○○○○○○」と入れるデザイナーもいますし、文字を鏡像にして入れたりする人もいますが僕の場合それらがあまり好きでなく(文字のプロポーションの雰囲気が出ないですから)、「このテキストはダミーです、本日は晴天なり…」などと適当な文章をリピートで入れる事が多いのですが、その文章にこっそり時事ネタを仕込んだりとか、何人かの顔写真が小さく並ぶようなところ(ダミーで適当に雑誌からスキャンした顔写真をアタリとして入れたりするのですが)では、そのうち一人を「旬」な人物(先日でしたら海●蔵さんとか)にしておいたりとか。
ポイントは、「気づかれなくてもいい」というココロザシであります。なるべく細かい部分に何気なく仕込むのがコツ。どうだ、気づいてくれそして笑ってくれ、などという邪心があってはいけません(なんで講義みたくなってるんだろう)。細かく何気ないほうが気づいた人には深く刺さるのです。打ち合わせ中に普段真面目なクライアントさんが急にちょっと下向いて、うくっ、と笑いをかみ殺したりすると僕は、よっしゃ、とテーブルの下で小さくガッツポーズしたりして。そんなのが恒例化してくると、先方も「今回のネタ探し」を楽しむようになってきたりして打ち合わせがたいへん円滑に進むのですが、そうなるとそうなったでこちらも何か面白いこと仕込んでおかねばとだんだんプレッシャー感じはじめてデザインよりそっちによっぽど真剣になって、うーむ今回は何を仕込もうかと腕組みして熟考してる時にふと我に返って、……なにやってんだ俺は、とたまに思います。
こうした事に割くエネルギーを、なにゆえデザインの向上に費やさないのか自分でも大いに疑問ですが、クライアントさんとの円滑なコミュニケーションを模索する同志におかれましては、是非お試しを。
(度が過ぎると、単に、ふざけている、という評価を受けることになります。実行はあくまでも自己責任で。いかなる結果にも当社は一切の責任を負いません)
本文とまったく関係ない写真ですが、CP+に向けて、ということなのかな、なんかまた良さげなのが色々でてきますねー。
いや買わないですけど。