日曜は1年ぶりの野球。
クライアントさんC社の野球部に、C社と仕事付き合いのあったデザイン会社にかつて僕が勤めていた頃からメンバー登録してもらってるという立場なので、もう長年充分楽しませてもらったしいい加減自社の新入社員さんとかを中心にした新たなチームにしていくべき、と思っていて、というのは表向きの理由で、本当は自分が真夏に本気で野球するには色々な意味でヤバイ感じになってるのを(泣)四十路に入って自覚しつつあったので、もう今年は公式大会での試合参加は遠慮するつもりだったのですが、チームメイトから「22日の試合、骨折が直ったばかりの者、フルイニンング出場が危険な年齢の者、肩痛持ちなどがいて心配なので是非来てくれ」とメールをもらい、相変わらずなんちゅう満身創痍なチームやねんと大笑いした後で思わず行くと返事を打ってしまったのでした。
前夜、スパイクを磨きグローブにオイル塗って仕度してる時は、スナイパー稼業を辞めた男が「フッ…もう殺しはやらぬと誓ったはずが…」とか言いながらニヒルな笑み浮かべつつライフルの手入れしてるみたいなある種の高揚があったのだけど、テレビつけて明日の予想最高気温35℃とか言われた途端にニヒルな笑みも引きつり一気にテンションが下がる。やった事ある方はおわかりだと思いますが、気温35℃だと照り返しに覆われるグラウンドの体感気温は40℃以上になります。熱中症対策に、1.9リットルの保冷水筒に氷水を満たしたのをひとつ、他にアミノバイタルウォーター0.5リットルの水筒とアクエリアスの1リットルのペットボトルを用意。加えて塩飴とかアイスノンとかをスポーツバッグに詰めていくうちになんだかこれから過酷な戦地におもむく兵士のような悲壮感が漂いはじめ、「父上様、母上様…」から始まる手紙を書いておいたほうがいいのではなかろうかとか思ってしまった。
幸いにも手入れの行き届いたグラウンドで水撒きも充分に行われ、直射日光は避けられる屋根付きのベンチ、シャワー完備のクラブハウスもあったので暑さ対策的にはことなきを得ましたが、やはりプレイにおいては「イメージの自分」と「現実の自分」との幽体離脱ぶりが激しさを増していて、セカンドを守ったんだけど、よっしゃ3バウンド目でさばけると思った二遊間のゴロに対し、イメージでは、片膝つくように滑り込み→左腕伸ばして捕球→右脚ふんばって送球、という流れになるはずが、現実には土下座するように倒れ込み→視界が地面→青空と切り替わり→相手ベンチ大喜び、という図式になりました。なにがどうなったのか自分でもわかってないのですが、非情であれなんであれ現実は現実として受け入れるべし、という悟りだけは再確認した夏の一日。