昨日くらいまでの入稿ラッシュ、無事に乗り切りちょっと一息つけています。
夕方、プロデュース会社さんから、月曜に入稿した食品媒体の初稿の校正赤字が届く。この「校正戻し」ってのはクライアントさんや代理店さんによってHOW TOがマチマチ。今日受け取ったのはデザイナーの立場から言わせてもらうぶんにはもうハナマルつけてあげたいような校正戻し^_^。
この媒体の場合、初稿が複数の部署に回るので赤字紙も複数戻って来るわけですが、プロデュース会社I社の担当さんがそれを一元化し、その時点で不明な箇所があれば各部署に問い合わせ、一枚の校正紙に自分の文字で記入(転記、といいます)し直したのを届けてくれます。要するに「校正のやりとりに関して代理店たるI社で責任を持つ」という意識なんですね。なのでよしんばその赤字を僕が見て「これってどーゆー意味?」と疑問に思う箇所があっても、I社に聞けば一発で回答が得られるわけです。で、何より有り難いのが「初稿の戻しは11/20の夕方」と案件が始動する時点(今回で言うと9月の時点で)でマネジメントが…もちろんこちらに打診の上で…なされているという点。クリエイティブ側の工数と、その仕上がりをクライアントさんがチェックする工数、どちらにどのくらいかかるかも計算して逆算された日程なので、僕らは事前に作業スケジュールを組んでおけるし、来週の再入稿日までに無理なくこなせるのです。ホンマありがたや。
…と、感心してる場合でなく、上記のような「とりまとめ」については僕がやるべきケースもありますし(むしろそっちのほうが多いかな。クライアントさんと直(ちょく)でやる案件とか、クライアントさんとのやりとりも含めてお任せいただくケースとかですね)、代理店さんやプロデューサーさんがいる場合でも、ディレクターとして他のスタッフの時間に責任を持つ立場になる時には、こういったプロ意識を欠かさずに頑張らねばです。
クライアントさんや代理店さん、あるいは案件毎に進行の事情や考え方は様々ですから全てに整ったマネジメントを追求するのが無理なのは理解はしてるのですが、他のデザイナー仲間に聞いても最近は、クライアントさんから来た指示の中身を見る事さえせずに「Fwd:」で広告代理店からデザイナー側にメール転送されてくる事も多いみたいですね。あるいは急いで徹夜してデザイン出ししたのに、2週間も3週間も回答がなく、忘れかけた頃に前触れもなく突如「戻し来ました」とか言って「急ぎなんですがいつまでにできますか?」とか聞かれたりするらしい。……ぼ、僕も思い当たる件がないこともなく(汗)。ま、僕らは色んな形態の進行に対応できなくてはならないですから、ある程度の不規則性をカバーできるだけのセルフマネジメントという概念も当然必要になってきます。それができる事で、クライアントさんや代理店さんには、ニールマーチン社になら安心して仕事を出せる、と思ってもらえるようになるのでありましょう。他方、少なくとも自分たちの為に尽力してくださってるところに、相応しい労力を割こうと思うのは当然で、僕もマネジメントする側に立つケースでは、カメラマンさんやライターさん、スタイリストさんやメイクさん等に、ニールマーチン社の仕事ならいつでも喜んで手伝うよ、と言ってもらえる信頼を築かなくちゃ駄目ってことですね。
突如として話題変わって、アナザースカイというTV(ほんとに突如として…)、家にいる時にはたまに観るのですが、今宵は佐藤可士和サンがゲストとのことでさっきオフィスで観ました。可士和サンの「アナザースカイ(心の故郷的な好きな海外の場所、みたいな意味のようです)」は僕も好きなコペンハーゲンでした。うみゅ、やはりお互い天才と言われるデザイナー同士、相通じるものが……只今どさくさに紛れて不適切な発言がございましたことをお詫びします。
ということで今日の一枚、2004年のデンマーク、コペンハーゲン。恐ろしいことに「写ルンです」で撮ったと記憶しております……。なんぼなんでもせっかくの素敵な国に写ルンですはないでしょう、と、はい、自分でも思いますよ。ヒドイのでブログのカテゴリーを「candid photograph」にするのはやめとこ。ま、なにゆえそんなカメラ持って行くことになったかについてはまた改めて書きます……。
こうして、ちょっと一息とか言っておきながら、やおら長文のブログ書くわ事務所でテレビ観るわで、仕事進まぬまま終電が近づいてまいりました。前半で書いたマネジメントの「マ」の字もないという例です。皆さん真似しないように。。。