デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
http://www.neelmartin.com/
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''Old'' reflects to ''new''

Caplio GX100 2008 Italy

パンフレットのデザインをいくつかを平行して進める今週。でも大ヤマは超えてるので心清らかに仕事できてます。
どの案件も写真が多いのですが、改めて、今さらながらにカメラマンさん達が撮ってくれる写真のクオリティにうーむ凄いと唸る。スタジオ撮りであろうと外での撮影であろうと、時間的、予算的、物理的な制約ってのは必ずあるわけでして、アートディレクターの立場としては、ほんとは心ゆくまで、もう好きなだけ時間もコストもかけて撮らせてやりたいと毎度思ってるんですが(……ほんとですか?)、そうもいかないのが現実。だとしても「いやこの時は時間無かったからなあ」などというエクスキューズはパンフレットを手にするお客様には関係ないわけです。そんな中で知恵と技術で最大限のパフォーマンスを毎回きっちりと発揮さす彼等はやっぱり凄いですね。

……と、言っておきながら今日もまた素人スナップ写真をUPする無謀な僕。
「合成疑惑」の出た1枚ですが、もちろん一発、撮ったままですよ(弊社のロゴは別ですが)。
この写真以前にも載せた気もしますが気にしない気にしない。
来季構想
日曜、ノンビリと(?)仕事。なので、「助けない助っ人」として部員登録してもらっているC社の草野球チームがエントリーした秋季大会の初戦には参加できず。
僕は来週のトーナメント2回戦からコンディションも万全に参加することにしましょう。

チームメイトからメールが来ました。試合結果の報告かな?
はっはっは、僕がいなくても、仲間達が初戦など軽く勝ち抜いてくれているのは分かっているのに律儀なことです。



ぅおーい!!

なにもせぬまま終わってしまった今季公式日程。
やはり「さすらいのポテンヒッター」「ひ弱な鉄人」の異名を欲しいままにした私が行かねばならなかったのだろうか……。
いや僕が加わってれば、3対13どころか1対20とかで負けてた予感。

なにしろチームの「少子高齢化」が予断を許さない状況にまで達している。だいたいにしてチームの中心メンバーの顔ぶれが10年くらい変わっていないから、その平均年齢はもはや「阪神の下柳」より高い。
かつては試合前は、円陣を組んで「声出し」などもやっていたのです。

キャプテン「っしゃ勝つぞオラァーッ!」
一同「っしゃあああ!」

ここ数年はもう、一応円陣は組むのだけど、

キャプテン「えー、それじゃ今日もね、ひとつケガの無いようにがんばりましょう」
一同「はいはいー」

とてもこれから闘いに挑む男達のテンションと思えないのどかな雰囲気。
C社におかれましては新人選手の獲得に全社を挙げて取り組んでいただきたく。もう男性新入社員で野球経験者(高校野球とまでは言いません。僕みたいに小学校4年時のクラブ活動経験だけでも全然OK)は強制入部とか。頼みますよ一部上場企業なんだしそのくらいの条件かけても大丈夫でしょう。で、来季は星野サンあたりに監督に来てもらえば(来るわけない)きっとそれなりに……。
Xmasケーキのトリアージ
今日、明日と、いつもの百貨店地下スタジオで50個のクリスマスケーキに埋もれてケーキカタログの撮影立ち会いディレクション。
ケーキの撮影の何が大変かって、搬入していただいてから時間が経つと、スポンジやクリームがどんどん柔らかくなって形状が崩れてきてしまうという点。細かく搬入時間を区切った香盤表を組んではいるのですが、それにしたって50個撮るとなれば「出番待ち」の時間はどうしたって発生しますしね。

しかし今回は



業務用のショーケース型冷蔵庫をリースしていただけました。ありがたし。
以前は、備え付けの冷蔵庫はケーキ3つか4つ入れるともう一杯なので、しょうがないからスタジオ全体をギンギンに冷房して、スタッフ全員えらい厚着して、なんだか「昭和基地」みたいな雰囲気の中で撮影し、それでももう根性なくなってダルダルになってきたやばそうなケーキから優先して撮影するという、ある意味「トリアージ撮影」が必要だったんですが今日はそんな心配も無く。うれしかったもので、カバンとか携帯電話とか関係ないものも思わず意味もなく冷やしてみたりして……。
Toscana

Caplio GX100 2008 Italy

連休ですが……ちゃんと休んでますよ。
くくく、連休ですが関係なく仕事してますとか書くと思ったでしょ。そうはいきますかいな毎度毎度。
ということで久しぶりに自宅から更新。
本当は「シルバーウイーク特別寄稿・グラフィックデザインの現在そして未来」という400字詰原稿用紙換算で700枚に渡る長文を掲載する予定だったのですが、残りあと2枚、というところまで来てちょっと行き詰まっておりまして、掲載は後日に変更致します(「中途でいいので出来てるところまで見せろ」とか、そういうシャレのわからぬ事を決して言いませぬよう)。そんなわけで、今日も拙い写真で……。
Graffiti

Caplio GX100 2008 Italy

振り返ってみると、なんとなく結果的には休みなく仕事してた感のあるこの夏でしたが、この木金でいくつかラフ出しが終わると今度こそひと区切りつきそうです。
ということで今夜はまだ作業したいので、ブログは手抜きの箇条書きで。

●今朝のタクシー
「早くからごくろうさんです」 帰るとこじゃい。

●本日の吉報
来年の海外での某ショーイベントの企画プレゼン、先週までグラフィックデザイン面のお手伝いで取り組んでたのですが、5社競合に勝ってめでたく採用との連絡。ま、イベント本番での弊社の関わりはささやかなものになるでしょうけど、まずは目出たいことです。

●本日考えた
CS(クライマックス・シリーズ)ってどうなの、と思っていた時期もあったけど、こうなってくると有り難い。それゆけ阪神。

●本日の一枚
内容の薄いBLOGですので、今日も写真で(iPhoto開いて、去年のやつから意味もなく選びました)ごまかしておきました。
After the rain
月曜は某所にて、カタログ掲載商品オリエン。2時間ほどかかるかなと踏んでいたらたっぷり5時間。でもおかげで不確定要素を残すことなく連休明けの撮影は進行できそう。

もろもろブログネタはあるのだけど、進めておきたい仕事が色々でままなりませぬ。
そんな時は、拙い写真で間をもたそう作戦。

日曜朝、雨上がりの帰途。


Caplio GX100 2009 Tokyo

……これってもしかして○○d○○サンの真似してます? と問われたら、僕は、胸を張って、ええしてますよ、ああ真似してますともそれが何か!?と、強い口調でお答えいたします。
MIDNIGHT RUN
深夜12時前、代理店Yさんが、校正戻しのチェックに来る。
「Yさん終電は?」
「12時半恵比寿発の山手線乗れば大丈夫です」
「じゃチェック急ごう」
猛烈な勢いでチェックする。
「OKです」
「12時20分過ぎたよ!」
「行きます! それじゃさよなら」
嵐のように飛び出して行った。
間に合うだろうか。
ふとオフィスの窓のブラインドを上げて明治通りを見下ろしてみると、ストライドの大きな見事なフォームで恵比寿駅方向へと爆走してゆくYさん、20代。。。

「若い……」思わず静かにつぶやいてしまった。
いや僕とて、1時4分にオフィスを飛び出て、1時9分の終電に飛び乗ったという未公認記録は持ってますが、それも5年ほど前の話しです。
不惑も過ぎ、最近は記録に挑もうというスピリットが……。
Yさんが走り去った明治通りをしばし悄然と眺めた後、やおらわけもなく写真なぞ撮ったりして。



本当は、自分もチェックの済んだデータをCD-Rに焼き、赤字を書き込んだプリントと共に封筒にまとめ、印刷会社御中と書いてビルのフロントに置くという作業を素早くやって駅までダッシュすれば終電に間に合う可能性があるのは知ってました。しかしやはりそれに挑もうという根性がなかったのでその可能性には気付かなかったことにして、いやあこうして何気なく撮っても雰囲気ある絵の撮れるGX100はやはり素晴らしいねとか感心したりして、話しを逸らすことを試みる。
それにホラ、カタログの仕事、もう少し進めておきたいしねーなどとMIDNIGHT RUNに挑まぬ自分を正当化し、申し訳程度にちょこっとだけ仕事し、これからタクシーで帰るのでした。

この業界の、ごくごく普通の風景であります。それでいいのか、という問題はひとまず置いといて。
競合案件およびお台場のガンダム
競合案件(クライアントが、複数の代理店なり制作会社なりにオリエンを行い企画・デザインを提出させて一番良いやつを選ぶ、というスタイルですね)の善し悪しについては、もの凄く前に一度書いた覚えがあるので今日は省こう(良い面も悪い面も、あると思います)。うちの場合も全案件のうち2割くらいは競合かな。競合案件は受けません、というデザイナーもいますね。それはそれで一理ある判断ですが(解説しだすと長くなるので今日はやめときますが)、僕の場合は、お付き合いのあるところからのお声がけであれば、そことの信頼に立脚してお引き受けしています。ちなみにこのふた月ほどの間に競合案件がみっつ。結果は2勝1負。……一番手応えのあったやつが残念でした、になってしまいましたが、わざわざ代理店さんが「デザイン自体は大変好評だったんです」と伝えてくださり癒されました。残念ではありますが、しかし私とてザビ家の男、無駄死にはしない。ガウを木馬にぶつけて……(同世代以外には意味不明)。
いえ要するに、決して無駄にはならない、ということです。



(ちなみにこの「S曲線立ち」のニュアンスがお台場のやつにもう少し再現されてると、もっと萌えたのでしょうね。……相変わらず同世代以外には意味不明)

そう、それで思い出しましたが、とうとう見に行けなかったなあ、お台場のガンダム。一度、ビッグサイトからの帰り道、ゆりかもめの車中から遠目には見たんだけど、やっぱり足元から見上げてみたかったです。
いずれ再展示の際には、対峙する位置に実寸大のザクも是非作って頂きたい。シャアさん用の赤いのじゃなく量産型のやつね(量産型ザクこそ、もっともデザインに優れたモビルスーツである、と固く確信する不肖アタクシです)。あるいは、対岸の大井埠頭側の浅瀬にドムを三体作り、1時間に1回、水上からのジェットストリームアタックを披露してくれる(可能であれば、マチルダさんによるミデア輸送機での捨て身の特攻も)とかもいいなあ。余力あらば「実寸大ホワイトベース」や、勢い余って「実寸大サイド7」がお台場に出来たとて、当方としては決して不平を口にするものではありません。