今週は、F社ソリューションのカタログの素材づくり、A社会社案内のラフづくりなどなど。基本的にオフィスに籠ってのお仕事でした。
気分転換用に、こんなムック本を買ってみました。
(グラフィックデザイナーのブログなのに、なんだか最近カメラネタが多い気がする……)
このブログでも昨年紹介したVincent Laforet氏の「一眼ムービー」(僕には結構衝撃的だったのです)、あれを観て、これは映像制作の世界に(静止画・動画という区分けの観念も含め)ちょっとした変化をもたらすかもしれないなと思っていたのが、予想通りの方向に進んできた感じがしていたもので、ちょっと勉強しておこうと思いまして。趣味の観点、アートディレクターとしての観点、両方から。
ごく一般の感覚で考えるならいわゆる普通のビデオカメラで撮ったムービーとデジタル一眼カメラで撮ったムービーの何が違うのという話しになるんでしょうけど、それはだいぶ違うんですよお母さん。ビデオカメラとは比べ物にならないほど大きな撮像面積で映す画は文字通り写真のように美しく、絶妙にボケます。絶妙にボケる、と言うのは、食事の時に「ソースとってくれ」と頼んだら「ホース」をよこしてくれるとかそういうことではなくて、被写界深度によるピントのボケ味の話しです。
でも僕に判るのもそのくらいまでで、やれコーデックがどうしたとかの話しになると、それが何にどう影響するのかまるで謎でした。
判りやすい本でした。キャノンEOS 5D Mark II、EOS Kiss X3、パナソニックLUMIX DMC-GH1、ニコンD90、D5000、ペンタックスK-7、オリンパスPEN E-P1を取り上げ、基本的な解説から交換レンズによる効果まで盛りだくさん。付属DVDには同条件で撮り比べた生データやプロによるショート・ムービーも。
アイドルのDVDとかプロモーションビデオとか短編映画などでは、やはり既に一眼ムービーだけで作ったものが数多くリリースされているんですね。
なるほど、TVで見せるのかPC画面で見せるのかってだけで随分とデータの考え方も変わるんだな等々、色々勉強になりました。
ただ、結局感じた事は、静止画と同様に、カメラ本体も重要だけどレンズも重要、それ以上に作品の質を左右してるのはやはりカメラマンの腕とセンスなんですね(ある意味、身も蓋もない結論ですが)。
しかしwebとムービーの親和性も高くなってきてますし、エンターテイメント分野だけでなく例えば企業のIR分野等、今後可能性は広がるでしょうね。
……いえ自分自身でデジイチ買うつもりは今のとこないですよ。一眼ワールドの「沼」のオソロシサは身近で幾多の例を見てますし^^;
でも素敵な作例を観てしまうと心が……よしなさいよしなさい。