9周年のお祝いってわけでもないのでしょうけど、なんだかにわかに色んな案件が動き出しています。
しかしヒザワは動じることなくフォトショップの新しいプラグインなど試してみるのでした。こうした行動は余裕とも言いますし、現実逃避、とも言います。
「50種類以上の定番銀塩フィルムの画像感を、あなたのデジタル写真でワンクリック再現」するという、DxO FilmPackなるPhotoshopのプラグインがあって、なんだかそういうのってインチキ臭いし、もとより僕は「なになに風のテイスト」みたいなのをフィルター処理でワンタッチで再現するってのは好きじゃなく(元の素材そのものをちゃんと目指すテイストで作りゃいいじゃん、というプロとしての意志、です)、DxO FilmPackの存在を知った時もスルーしてたのですが、結構写真家の方からの評判もいいみたいで、あ、そうなのだったら試してみよっかなと(おそるべし意志の軽さ!)体験版をダウンロードしてみました。
ちょっと自分の撮ったやつで試してみましょうか。
これが元画像。GX100のjpeg撮り。
「Kodak Extracolour 100」ってのにしてみました。
「非常に暖かく非常に高彩度な色調、旅行用、風景用」だそうです。
ふーむ、路面の濡れた感じの光沢感なんか良くなってますね。
次やってみましょう。
「Kodak Kodachrome 25」
「冷たい色調、風景用、70年代の色調」だそうです。確かに。
白黒でも試してみよう。
これが元画像。同じくGX100のjpeg。これに、
「Kodak TriX 400」のフィルタかけてみました。
「ハイスピードの粒状感の高いフォトジャーナリズム用」だそうです。
これは100%サイズの切り出しで見ないとわからないですね、
これが元。
これが処理後。路面のザラっとした感じを見ると変化がわかりますね。
色調やコントラストについては、意図したニュアンスを出すためには自分でトーンカーブでいじるほうが良さそうだけど、確かに粒状感などは単純なノイズ処理とはだいぶ違い、よくできてるかもしれないです。
いずれにしてもこれはKodachromeなりVelviaなりTriXなりをかつて使っていて、その独特の味わいに思い入れのある人が使って初めて効果があるものでしょうね。僕なんかが、へー面白いやとポチポチいじって遊ぶと危険な感じ。そもそもにしてGX100にだって独特の写り、ってのはちゃんとある(…と思う)のだからそれをスポイルしてしまうと元も子もなくなるし。デジカメのさらっとした上品すぎる仕上がりが物足りない時とか、プリントして楽しみたい時とかには案外面白いかも。製品版、買おうかどうしようか……体験版の期限が切れたら考えましょう。