デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
http://www.neelmartin.com/
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PIE行けず。
僕がRSSリーダーに登録している個人ブログは、やはりクリエイターさんのものが多い。同業のグラフィックデザイナー・アートディレクターのものをはじめ、カメラマンさんやライターさんのものやスタイリストさんのもの、プランナーさんのものetc...。
皆さんここ数日は示し合わせたかのように、今日まで東京ビッグサイトで開催されていたPIE(フォトイメージングエキスポ)に行って来ましたとか講演してきましたとかそんな話題がやらた多かったです。
なんだよなんだよみんなしてさあ、って感じ。PIEって世の中全体からするとモーターショー等ほどの周知度があるとは思わないのに、RSSリーダー上でのこの盛況ぶりは何なの? これはきっとあれですな、僕のブックマーク自体が「ひとりで勝手に類は友を呼ぶ状態」を構築していたものと思われ。うー、僕も行きたかったな。
そんなに忙しいってんじゃないんですが週明けまでに進めとかにゃならん作業があって時間がつくれませんでした。
デジカメの新製品とかをあんまり見せられて物欲をかき立てられても困るんだけど、仕事に役立つようなソリューションもあったかもしれないし、金曜の吉村和敏サンの講演は聞いてみたかった……。



ということでデジカメの祭典に行けず悔しかったので、せめてデジカメでちょっと遊んでやろうと食事を買いに出たガーデンプレイスにGX100も持って行って、ベンチに腰掛けカメラは体の脇、ベンチの上に置き「撮影してますオーラ」を完全に消し去ってシャッターを切る訓練に励む(何のために?)。僕のイメージとしてはこのパン屋の明かりの前を、ブーツ履いてスプリングコートひるがえしながら女性が横切る瞬間、みたいなのを撮りたかった。右側からまさしく目論見どおりの女性が歩いて来た。明かりの前に差し掛かり今だーと思った瞬間に反対側からオッチャンが出て来て手前を横切る。オッチャンに駆け寄って飛び蹴り喰らわしてやろうかと思ったけどオッチャン無実だもんなあ。びっくりするよなあ訳もなくいきなりデジカメ持った男に飛び蹴りされたら。いい写真撮るには辛抱が必要なんでしょうねきっと。

こうやって石畳とかタイルとか、パースの目安物のあるところでローアングルで撮ると、GX100のワイドな画角がより活かされていいですね。
本日もスタジオ也。
本日も、月火と同じスタジオに籠って商品撮影立ち会いディレクション。カメラ2チーム、スタイリスト3名で58カット。今週の三日間合計では120カット。
撮影直後の今であれば、120のうちのどの写真をパッと見せられても商品名と、媒体のどのページにレイアウトするかは言える…と思うので、何がどれやら覚えているうちに(ま、ラフデザイン上に割り振った商品番号と画像番号を合わせてあるからゆっくりやっても大丈夫なんですが)仮レイアウトだけでもしてしまおう。今、僕にトランプの神経衰弱やろうとか誘わないでください。途中で奇声を発してトランプ宙に放り投げたりすると思うので。



今日は久々のNカメラマン。NさんのコンピュータはWindows。やってること自体はMacと一緒なんだけどアプリケーションのインターフェイスが見慣れないんで僕から見るとやっぱり珍しい。Windowsのほうが珍しがられる業界ってもう僕らの世界だけでしょうね。僕もオフィスには何かの為に中古のVAIOを一台置いているけど、いまだに知らぬ間にデスクトップにYahoo!のカレンダーみたいのが常駐するようになったことにどう対処していいかわかりませんし、起動後の「コンピュータが危険にさらされている可能性があります」という基本的なメッセージに対しても、じゃ気をつけなきゃ、と思う以外にこれといったとるべき手立てが思い付きません。
そのスタジオ地下2階ゆえに。
今日と明日は、某百貨店地下にあるスタジオにて商品撮影の立ち会いディレクション。
今週は木曜も別の案件で来るんだよね。週末くらいには住民票がここに移されたりしてるかもしれないです。



地下2階ゆえに、携帯の電波こそ入るんですがワンセグの電波までは入らないようでして。いや僕の携帯もともとワンセグ付いて無いんですが、カメラマンさんがワンセグ付き携帯で試してたんですけど写らないようでした。何がってそのう、WBC……いやいやいや仕事中ですからね仮にも。ええ、もちろん集中してますよスタッフ一同、仕事に。当たり前じゃないですかそんなもん。でも経過くらいちょっと知りたいし。カメラマン氏も同じ思いのようで、ということで今日の午前中は、1時間おきくらいに携帯サイトの速報ニュースをこっそりチェックし、モニターチェックでカメラマン氏の所に歩み寄っては「もうちょい商品右に振ってロゴ見えるようにしてもらえます?……城島犠牲フライで同点」「はい、OKじゃないですかね……岩村タイムリーで追加点」と小声で……
値下がりのアクアライン抜けて
今日から1,000円に値下がりした東京湾アクアライン。
さっそく……



いえ値下がりしたから訳もなく走ってみたとかいうんじゃなくて、この季節恒例、クライアントであるF社さんのゴルフコンペにお招きいただき市原のコースへと出掛けたのです。房総のど真ん中のあの辺りに行くにはやはり便利ですねアクアライン。

スタート時には雨振らなくて良かったねなどと言っていたのに、4ホール目のティーグランドに入ったあたりで突然、大粒の雨。



にわか雨っぽい降り方なんだけど2ホール間ほど雨にあたり、これはもう続行無理でない?という感じになったんだけど、イン、アウトに別れて6パーティ総勢22名、前後には他のプレーヤーさんもいるしおいそれと中断というわけにもいかず、そう言ってる間に雨も止んできたしで結局続行。しかし雨のホールで大叩きしたもんで若干意志が挫ける(と、さりげなくスコアを雨のせいにしようと試みているこの男)。



後半はすっかりいい天気。湿ったゴルフパンツから徐々に湿り気が抜けていくのが気持ちいいような気持ち悪いような。
ホールアウト後はいつも通りクラブハウスで簡単なパーティと表彰式。ワタクシメもスコアはグダグダでしたがニアピン賞ゲット。逆に僕のほうからもニールマーチン賞として7位の方にいつも広告物の仕事してる百貨店のワイン売場で売場ご担当者さんが厳選してくれた今春イチオシのイタリアンワインを。昨年は好評だったようなのですが今回も喜んでいただけたかしらん。

それにしてももう少し上手くなりてー。スポーツってのはある程度の領域まで頑張って食い込んでいかないことには、本当の面白味は味わえないですもんね。僕の場合まだまだ野球を語るのと同じテンションではゴルフは語れないもんなあ。ま、年に2度とかのプレーだけで上手くなろうってのが間違ってんでしょうけど(^^)

ということで初日は満喫させていただきましたこの連休、明日と明後日は、仕事(涙)
オリエン途中に


モザイクばっかりでもはや何のことやら原形をとどめない写真ですが、火曜日某所にての、今度デザインさせていただく広告媒体の掲載商品オリエン途中のひとこま。洋服、鞄、宝飾、雑貨等いろいろ。午後3時から結局9時まで。このテのオリエンの時は事前に何か食べてから臨むのが鉄則と経験則で知っていたのに、今回は、ま、6時くらいには終わるでしょうとタカをくくって失敗。お腹空いた〜。会議終盤には、高級ハンドバッグが鶏の丸焼きに見えてくる。わたしはマッチ売りの少女か。
この案件含め、来週は撮影立ち会いラッシュ。デザイン作業もろもろは今週のうちに進められるだけ進めておかなくては。
銀塩テイスト
9周年のお祝いってわけでもないのでしょうけど、なんだかにわかに色んな案件が動き出しています。
しかしヒザワは動じることなくフォトショップの新しいプラグインなど試してみるのでした。こうした行動は余裕とも言いますし、現実逃避、とも言います。

「50種類以上の定番銀塩フィルムの画像感を、あなたのデジタル写真でワンクリック再現」するという、DxO FilmPackなるPhotoshopのプラグインがあって、なんだかそういうのってインチキ臭いし、もとより僕は「なになに風のテイスト」みたいなのをフィルター処理でワンタッチで再現するってのは好きじゃなく(元の素材そのものをちゃんと目指すテイストで作りゃいいじゃん、というプロとしての意志、です)、DxO FilmPackの存在を知った時もスルーしてたのですが、結構写真家の方からの評判もいいみたいで、あ、そうなのだったら試してみよっかなと(おそるべし意志の軽さ!)体験版をダウンロードしてみました。

ちょっと自分の撮ったやつで試してみましょうか。



これが元画像。GX100のjpeg撮り。



「Kodak Extracolour 100」ってのにしてみました。
「非常に暖かく非常に高彩度な色調、旅行用、風景用」だそうです。
ふーむ、路面の濡れた感じの光沢感なんか良くなってますね。
次やってみましょう。



「Kodak Kodachrome 25」
「冷たい色調、風景用、70年代の色調」だそうです。確かに。
白黒でも試してみよう。



これが元画像。同じくGX100のjpeg。これに、



「Kodak TriX 400」のフィルタかけてみました。
「ハイスピードの粒状感の高いフォトジャーナリズム用」だそうです。
これは100%サイズの切り出しで見ないとわからないですね、



これが元。



これが処理後。路面のザラっとした感じを見ると変化がわかりますね。

色調やコントラストについては、意図したニュアンスを出すためには自分でトーンカーブでいじるほうが良さそうだけど、確かに粒状感などは単純なノイズ処理とはだいぶ違い、よくできてるかもしれないです。
いずれにしてもこれはKodachromeなりVelviaなりTriXなりをかつて使っていて、その独特の味わいに思い入れのある人が使って初めて効果があるものでしょうね。僕なんかが、へー面白いやとポチポチいじって遊ぶと危険な感じ。そもそもにしてGX100にだって独特の写り、ってのはちゃんとある(…と思う)のだからそれをスポイルしてしまうと元も子もなくなるし。デジカメのさらっとした上品すぎる仕上がりが物足りない時とか、プリントして楽しみたい時とかには案外面白いかも。製品版、買おうかどうしようか……体験版の期限が切れたら考えましょう。
The 9th Anniversary
1週間気合い入れて取り組んだ専門学校のパンフレットのデザインをPDFで送ってほっと一息ついた昨夜、ノースバイオラボラトリーズ大庭社長から出張で上京してるので飯でもどうかと電話。ナイスタイミング。恵比寿まで来てもらって「でですけ」で一献。



テレビ北海道の取材で来た時以来かな。大庭氏のほうからとりあえずどうだい調子はとか、事務所起こして何年になったとか、定番の挨拶。
「まあボチボチやってる」と僕も定番回答。「2000年の3月6日に設立だから…」3月6日?
また忘れてた、設立記念日だったのね昨夜は。
ニールマーチンデザインオフィス、おかげさまで9年保ちました。皆様のおかげです。そう言えば昨日は新しい案件のオファーも頂いたし、かえすがえすも本当に皆様のおかげです。今日からは10年目ですね。そんな日に、高校の同窓であり似たような時期に独立してお互い頑張ってる大庭氏が訪ねて来たのも単なる偶然じゃないのかもしれないです。

ということで改めて乾杯。
10周年記念目指して頑張ります。
……たまにこんがらがるんだけど、10周年、というのは来年でいいんですよね?「満年齢」でカウントするわけですから、、、若干こころもとないので、あとで指折って数えて確かめておこう(笑)。
DW-6、装着してみる。
お昼、某百貨店にてパンフレットのオリエンがひとつ。事務所に戻って先週から取り組んでる専門学校の体験入学告知パンフレットのデザインを進めてましたら、先日「価格.com」でポチッと購入したGX100用のワイドコンバージョンレンズDW-6とアダプターが届く。

仕事ほっぽらかしてさっそく取り付けてみましょう。



カメラ本体がコンパクトなので相対的に結構存在感ありますな。意外に重みもあるし。
事務所の窓から通りを撮ってみました。まずはワイコン無しでいつもの24mmで。



同じ位置から今度はワイコン付けて。19mmになります。



数値通りの広がり方、ですね。
基本的に僕はGX100の24mmが非常にしっくりきてるのでワイコンの出番は限定的になるとは思いますが、風景とか建物とかが相手の時には威力を発揮するのかな。
なんにせよ楽しみが増えました。

……今思ったんだけど、上のモノクロ写真サンプル、どれだけワイドに撮れるかを確認しようってのに1:1の正方形モードで撮ってる僕ってば何やってんでしょう。