デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
http://www.neelmartin.com/
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スタッフがおいしくいただきました
製菓・製パンの専門学校にて、体験入学募集パンフレット用のメニュー撮影に立ち会う。





例によって、ちょっと僕にも撮らせてちょうだいとGX100片手に割り込む。……相変わらず完全に仕事の邪魔してるワタシ。

最近のバラエティー番組で、お笑い芸人が食べ物ぶつけあったりしてる場面の時に「食品は、撮影後にスタッフがおいしくいただきました」って白々しいテロップ出るじゃないですか。いつも、ウソつけコラとツっ込んでるんですが、ワタクシ達は本当にいただきます。



これを、スタッフ4人で持ち帰る………。



で、僕の持ち帰ったお土産。手提げ袋(大)ふたつ分。
しばし、これからチョモランマ登頂に挑む登山家みたいな心境になりましたが、決然と挑む。
まずはカレーパンからいきましょう。チンしてかじったら中身が「あんこ」で、うおああと叫ぶ。思い込んでいた先入観とのギャップに人間の脳は即座には理解が追いつかないのだという例。撮影用の食材ですのでそういったことはままあるのです。……うん? 慣れると意外と美味しいぞこれ。

夜11時半現在、あんこ味のカレーパンひとつ、モンブラン2個、フルーツロールパン2個、完食。これより、直径25cmほどのカンパーニュに挑みかかろうかと思います。
たぶん、2月の第二週くらいまで今日のお土産で生きながらえるような気がしています。
悩ましいマイル


1月末で消えてしまうANAのマイレージが1,171あるんですが、今ってマイレージの使い方がまた凄く複雑になっていて、一定区間内かつローシーズンであれば現状の11,851マイルでも航空券に換えれるんです。能登までとか佐賀とかまでとかなら。今がまさにローシーズンなので、

1. 例えば期限ギリギリの今週末に佐賀まで飛ぼうと思えば飛べるわけです。問題は佐賀行って何するのという点。単にマイルの消化だけが目的だと無理矢理感がありますわな。ま、それはそれで僕のことですから安いホテル探して1泊くらいしたりして上手にエンジョイしてこれると思いますけど(てかなんで佐賀前提で話してんだ俺は? あくまで渡航可能区間の一例であって別に区間内ならどこでもいいのだ)。うん、いいかもしれない。

2. でもなあ…、今回のマイルのロストは放置して、残り10,680を残しておくという手もあるのです。で、もし今年も海外に休暇に行けたとして、なおかつそれがマイル提携のスターアライアンスメンバーのエアライン利用となれば、数千のマイル(これがまた怪しいのよね格安チケットだとマイルの積算率が…)獲得もあり得るぞと。それを残したマイルと合算すると、次のお正月にまた帰省等するとなれば、正月のハイシーズンの北海道便だろうと余裕で航空券がGETできるマイルに達する可能性もあるんです。そうなれば大きいですよ、なにせ(しつこいですけど)8万円以上のチケットに交換できるんですから。
でもなぁ……いかんせん、仮説が多すぎる。今年休暇とれるのか、とれたとしてエアラインがスターアライアンスメンバーか、メンバーだとしてまっとうなマイルの付く積算率になるかどうか、付いたとして次の正月の予定がどうなるかなんてまだわからないし……。

でもなぁ……複数の可能性のハードルを乗り越えねばならないとしても、「2」のほうに賭けてみましょうか、ここはひとつ夢は大きく(大きくもないか)。
もし新たなマイル加算が叶わなかった場合でも、次回のマイル失効の前であれば、残りの10,680マイルは電子マネーに換えたりできるわけですから。うん、そうしよう。

でもなぁ……(優柔不断なやっちゃな僕も)ほんとにそれが一番いい判断なのかなあ。微妙に悩ましい中途半端なマイルです。
QuickTime 7.6にご注意
今日Macを立ち上げますと、ソフトウェアアップデートが、QuickTimeを7.6に更新できますよと通知してくる。かつての、機能拡張に何か新しいものが入ったとたんにコンフリクトを起こしてMacがたそがれてしまって半べそかきながら復旧してた時代の恐怖が身に沁みてしまっている僕は、それ以降、今せっかくうまいこと動いてるなら余計な更新で波風を立てないでおこう、と思うヘタレなユーザーになってしまったんですが、OSX以降は何かインストールしたばかりにMacがワヤになってしまったといったトラブルとは無縁でしたのでシステム絡みのアップデートも深く考えずにOKしていたんです。
QuickTime 7.6のインストールが終わり再起動すると(ちなみに本体はPower Mac G5、OSX 10.4.11です)、何の作業をしていても2分くらいすると画面がFinderに切り替わる、という症状が。最初はどこかアプリケーション以外の背景画面をクリックしてしまっているのかなと思ったんですが、どうも違う。ああMacの不具合だ、と、どこか懐かしいこの感覚。って感傷に浸ってる場合でなかった。QuickTimeを7.5に戻せばいいのかなと思いあれこれ試すもうまくいかず(OSが賢くなると、こちらが入り込める余地って少なくなりますね)、Yahoo!で「QuickTime7.6 不具合 Finder」で調べると、やはりサードパーティのアプリケーションとのコンフリクトのようですね。システム環境設定から「StuffIt AVR」をOFFにしてやったら直りました。



圧縮はもっぱらzipにしてるんですが、まだ稀にsitで頂戴とかいう事があるのでStuffItも常駐させてるのです。
やれやれ事なきを得ましたが、OSX 10.4.11ユーザーはお気をつけあそばせ。Classicが必要でIntelに移行してないG5ユーザーってまだまだ多いでしょうし。

久々のMacトラブル。しかしこれでこそMacですよ。やはり「安定したMac OS」とか「強い阪神」ってのは、嬉しくともどこか違和感があります僕としては。出来の悪い子ほど可愛いという心理が日本のマッキントッシュと阪神タイガースを支えてるわけでありますからして。
学校祭を覗く
午前中にオフィスで打ち合わせひとつ。午後、Macに向かうもイマイチ気合いが乗らず、気分転換にファイルキャビネットの最近の仕事分のペーパーフォルダ内の資料やらプリントアウトやらの整理なんぞしてましたら、昨年暮れに入稿した某製菓専門学校の学校祭のパンフの最終ラフがあって、自分が作った表紙の開催日程が目に入る。「1.24 sat」今日だったんだ。
ということでちょっと覗きに行ってみました。





いやあ、いいな学校祭。エネルギーに満ち溢れてる。僕も高校〜大学時代は実行委員になって学校祭にかなり一生懸命取り組んだタイプ(「企画一局」とか名刺作ったりして(^_^; おまえは電通かっつーの。でもそんな気持ちってなんとなくちょっとわかるでしょ?)。ポスターその他グラフィックの作り物も色々あったから、シルクスクリーンやら写植打ちやら色々その機会に修得しましたね。いやそれらも授業やゼミでは習っていたんですが、学校の課題ではない「実践の場(一応…)」なワケだから、人様に見られるモノを作るという緊張感もあるから身に付くんですよ自然と。ああいった、モノ作りそのものが楽しいから夢中になってモノ作りしたという気概は忘れないでいたいものです。

今日の、この学校の学校祭は初めて見にきたんだけどかなりの盛況で、実習体験コーナーなんか40分待ちとか。これはきっと告知パンフとポスターの出来が良かったからに違いない…………。ま、僕はケーキの制作体験に行ったわけでなく雰囲気を見たかったのと、あとこれからの制作物のラフ作りとかに役立つかも知れないスナップ写真も撮っておきたかったのです。いつも一緒にここの仕事をしてるプランナー氏とカメラマン氏が朝から撮影に入ってくださってるはずだけど、こういう素材は色々あって困ることはないしね。たとえ僕のコンデジによる素人写真であっても。
しかしやはりいつもと勝手が違いました。普段仕事で撮影に入る時は一応デザイナーっぽい出で立ちで、首に「STAFF」の札を下げたりしてるから、はいちょっとごめんなさいねとか言いながらカメラマンと共に色んな位置に入り込めるんだけど、今日は普通に一般客として潜入してるしダウンジャケットにスニーカーという休日スタイル。そんなんで、実演作業に没頭する女子生徒の至近距離に近寄ってカメラ構えてる僕はもはや単なる変質者でした。
諸先輩の作例
先日コンビニで何気なく手にしたFMラジオ局のフリーペーパーのデザインが素晴らしく、こりゃアートディレクターはタダモノじゃないなと奥付けのお名前をネットで調べてみたらやはりタダモノではない方で、返す刀でAmazonで検索したらその方の作例が紹介されているという本に行き当たりました。
「本と雑誌のデザインがわかる本」……タイトルはなんだかえらくベタですね。今更そんな入門書みたいなタイトルの本買ったりしてたら、僕に仕事を出してるお客さんが、コイツに仕事頼んで大丈夫なんだろかと不安に思ったりせんでしょうか(そこは、えー、あくなき向学心と果てしのない謙虚さ、ということでひとつよろしく)。
ま、作例とインタビューが豊富、という謳い文句だし、自分が、ああいいな、と思う仕事をなさってる方の言葉が読めるならきっとためになるはずだ。ということで速攻でポチっといきまして、今日の夕方届きました。



謳い文句にたがわず、最初に調べた方を始めエディトリアルで活躍しているAD8名の作例とインタビューが満載。デザイン作業のコンピュータ化で仕事のフローがいちばん大きく変わったのがこの分野だと思いますが、本の中に「級数表」という言葉が複数回出てきて、にやり。



今では僕の場合も仕事はアウトプット段階ではほぼ100%、データ化されてますが、まだよく使いますもんねゼミの頃から使ってる級数表。たぶんラストジェネレーションではなかろうか、僕らが。

話し戻してこの本、作例はもちろんインタビューが面白いなあ。わかるわかると思わず深くうなずいてしまったり、こんな大先輩でもやはり日々悩んでらっしゃるのねと驚いたり。

「ただ、僕が良く言うのは『寂しくなったからって入れるな、削れ削れ』ってことです。隙間が少ない雑誌に慣れてしまうと、編集もホワイトスペースは不安になるのかモノを詰めたがります」
───久住欣也氏

「最終的なデザインについても、簡単にやっているようでいて地獄のような苦しみです。『あと1mm左に』というレベルの問題から、理屈やコンセプトばかりが先行して最初のひらめきを忘れてしまったり」
───岡本一宣氏

「モニターの上に材料をポンポンと置いて見通しのつかないまま何となく始めるようなデザインのやり方には違和感を感じる。手書きの時代は見通しがないと線を引き始められなかった。」
───荒金大典氏

「スタンスはそれぞれでいい。デザイナーは現場の多様性をも包括できるロジックを持つべき」
───福田政典氏


まだパラパラっと頁をめくっただけだけど、名言がいっぱい。綺麗に仕上がってるエディトリアルでも、制作過程は皆さんやっぱり大変なんですなあ当たり前だけど。
僕も頑張らねば。ナイスな作例が多いので、遠慮なく参考にさせていただきます。日々勉強ってことですね、要するに結局のところは。
モック撮って、肉喰って。
金曜は朝イチに某機器メーカーさんの社屋にお邪魔して、製品カタログの撮影立ち会い。
製品はいわゆるホットモックアップ(実際に作動する試作品)。
たいていの場合モック撮影は難儀することが多いものです。以前ベビー用のメリー(ベビーベッドの柵に付けて、赤ちゃんの頭上で色んなオモチャがクルクル廻るやつね)のパッケージ掲載用のモック製品の撮影に立ち会った時は、モデルの赤ちゃんがキャーキャー喜んでモックに手を伸ばして廻って来るオモチャを次々に笑いながら破壊し(発泡材に樹脂塗装しただけのモックなんでえらい簡単に壊れるのです)、メーカーさんと我々でその度に修理するものの赤ちゃんはますます凶暴化して修理は追いつかず、いい子にしてくれるかなあ〜と頼んでも相手は赤ん坊だし生意気にも外人だし(関係ないか)、撮影完了の頃にはモックはほとんど原形をとどめなかったのでした。あの案件でPhotoshopの腕が鍛えられた気もします。
ま、それは特殊な例だけど、他にも医療機器の液晶表示が然るべき数値にならなかったり(心拍数が「888」とかね。死んじまうっての)、四角いはずの製品が微妙に平行四辺形だったりとか色々あったなあー。

昨日のホットモックはほぼ完璧。ありがたい。





あれ僕が映ってる。誰ですかシャッター押したの?(プロデューサーI氏に違いない……)

夜はI社の若き3名と集合してトラジで焼き肉。



お肉、燃え盛っております。

なんせ、僕が彼等に、今度焼き肉でも行こうやと最初に誘ったのがおそらく2004年秋くらいとかだと思われ。以来なんとなくタイミングを逸し、今度な、今度な、と言い続けて幾千歳。ぼちぼち単なる嘘つきになるところでした。実現できて良かった。
名作づくし
先週末の連休は、久しぶりにレンタルDVD映画に浸かってみたです。
「ハズレ」を引く恐れの無いように、もう圧倒的な名作ばっかしを(過去何度観ていようが気にせずに)観る、というズルい戦法。

「ゴッドファーザー」
「ブレードランナー」
「ニューシネマパラダイス」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」






どうね。
文句のつけようがあるまいに。
ホントは、観た人みんなが良いと口を揃えるバットマン「ダークナイト」も借りようと思ってたんだけど、なんだか他がえらい古い作品で揃ってしまったので、今回は古き名作シリーズ、ということに。
映画は総合芸術だといいますが、この四編を続けて観て思ったんですがどれも音楽がイイんですよねー、「ニューシネマ…」と「ワンス・アポン…」の音楽はエンニオ・モリコーネ。とりわけ「ワンス・アポン…」の音楽、普段は聞かない系統のメロディーだけどいいなあ。



動画冒頭の笛のメロディーはお馴染みだけど、1:18あたりからの旋律、哀愁たっぷりの場面で流れてくるとたまらんですね。サントラCD買おうかな。

(追記:ポスターのグラフィックもいいですね四編とも。……一応グラフィックデザイナーのブログなんで思わず書き足した次第)
Executive Note


ここ5年間ほど愛用している手帳、QUOVADISの「Executive Note」というタイプ(写真上)。一週間が見開きに横進行して各日の時間軸は縦方向、メモスペース多し、という非常に使い勝手の良いものなんだけど、約16cm四方とそこそこかさばるんですね。それに僕の場合、分刻みのスケジュールというようなことはあまり無いし、一日分の記載欄がこんなにあってもヒマな週だとわりとスカスカになって「エグゼクティブノート」という商品名に名前負けするようなイケテない状態になる事も多い。ので、も少し小さいやつでも事足りるのではと思いまして昨年末に同じQUOVADISの「Ital Note」という縦型の小型タイプ(写真下)の2009年度版を買ってみたんですが、、、、。

いやーダメですね。
予定とかアポとか、そういうのを記載する分には何ら問題なくてむしろ適性サイズなんだけど、なんと言うのか、こう、例えば締め切りまでの予定の混雑具合、とか、作業ピークがどのあたりに来るのか、とかいう「量感」が俯瞰できないんですね。記載がデジタルに近い感覚になってしまって単なるスケジューラーみたいに思えてしまう。
これ逆に言うと、僕らの業界で信仰者(?)の多いExecutive Noteのデザイン設計がいかに優れているか、という事かも知れないですね。そもそもにしてExecutive Note使い始めたのが、5年前くらいに知人のスタイリストさんが使ってるのを見て、お、イケてるじゃんこれ、と思ったのがキッカケだったのになにゆえ今回浮気してしまったかなあ(てかこの男、結局イケてるとかイケてないとか、その程度の発想なのね)。
明日にでもExecutive Noteの2009年版を買い直そう。無駄遣いしてしまったです。
鍋2009


昨夜、大学時代の同期四名で新橋に集まり新年会。なんだか写真が年末の忘年会の時のと非常に似てますね……。この年末年始はモツ鍋に愛されているらしい。何事であれ常に新たな可能性の開拓を心掛けることを信条とする身として忘年会と新年会が同じメニューであってはならないので、先日は味噌味だったダシを今回は塩味にしてみました。
昨年同じ面子で同じ時期に集まった時に、もはや卒業後の出来事(何年前に誰がどこに転勤したとか何年前かに帰省した時に誰それに会ったとか)の時系列がもうワヤになっているのは確認済みなので、その手の話題はもう誰も始めないという(笑)。
それにしても早いですねー、一年経つのが。
恒例の嘆きです
土曜に帰京しました。北海道は例年に比べると暖かでしたね(っても寒いですけどね東京に比べりゃ)。



毎年、帰省の時には機内で読む用に文庫本を荷物に入れていくんですが今年は何を間違えたか山崎豊子の「沈まぬ太陽」を持っていってしまい、飛行機墜落事故をリアルに描いた準ノンフィクションを高度1万メートルの機内で読むというスリリングな事をしてきました。
ま、それはいいんですが……。
北海道への空路の運賃格差についての嘆きはこの日記でこの時期に何度も書いてるので当人も若干飽きてるんですが、いいですかね今年も。
今年また少し値上がりし、釧路への往復航空運賃が8万円を超えました。お正月時期のこととて早割とか旅割とかは一切適用されず。わずか片道一時間半のフライト、それを往復するだけで8万とはなんぼなんでも殺生なという気がしますねさすがに。
ということでこれまた恒例、「その金額でどこまで行けるの」シリーズ。HISのホームページ見てみましょう(1月下旬〜2月出発のパッケージですので直接の比較にはならないですが)









……なんだか世界中たいがいのところは行けそうですよ。
しかもこれらはホテル付き、機内食も当然あっての話しですぜ旦那。僕の場合今回、紙コップのサントリー伊衛門茶を一杯飲んだだけ。
遺憾であります、どうにかならないもんなんでしょうか。
今、急にひらめいたんですが、「実家がケアンズ」だと諸問題が一挙に解決するような気がするので、機を見て両親を説得してみようかと思います。
ということで今年もよろしくお願いいたします。