デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
http://www.neelmartin.com/
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

なぜかエスタック
ここ数日はもっぱらMacに向き合って黙々とデザイン作業に励む日々。今日も何時間もMacと睨めっこしてたもので、午後になると肩の回りがこわばってきた感じ。放置しとくと肩こりに発展しそうだったので「♪なんだか泣けてく〜る〜」のやつを飲んでおこうかなと思って隣りの薬局に買いに行く。オヤジさんがひとりでやってる小さな店だ。
「ハイいらっしゃい」
「あれください、あのー…(商品名が出てこず、かと言ってオヤジの前で♪なんだか泣けてく〜る〜と独唱するのもイヤだったので)、『目・肩・腰に……』ってアレ、あります?」
「…ハイありますよ。えー30錠入りと60錠入りとありますけど」
「30のほうでいいです」
紙袋に入れてもらってオフィスに戻り、さっそく蓋を開けて3錠、ミネラルウォーターで飲む。
一連の動作の中でなんとなくほのなか違和感を感じていたもので、デスクの上の瓶をじーっと見てみる。僕は『目・肩・腰に』と言ったのだ。



オヤジそれは『熱・のど・鼻に』。飲んじゃったよ3錠。
ま、風邪ひいたら困る時期だし予防の意味でOKってことにしますか。

「目・肩・腰に…」の商品名は「アリナミンDX PLUS」でしたね。
しかしやはり固有名詞ってのははキチンと言わなくては駄目ですね。「あれ」で済まそうとしたからエスタックになってしまったわけだし、先日は「アンジェリーナ・ジョリー」と言おうとして「ジョンジェリーナ・アリー」と、もはやどこの国の人だかも不明な言い方してしまったしなあ(……なんとなくそれはそれで「あり」な気もしますけどね。でもヒゲ濃さそう)。ジョンボンジョビをボンジョンボビと言い間違えたというのはよく聞くけど言うに事欠いてジョンジェリーナはないよな俺も。
ということで再び薬局へ。
「あら、……いらっしゃい」
「アリナミン・ディーエックス・プラス、ください」もの凄く滑舌ハッキリと言いました。
「……えー60錠入りと270錠入りとありますけど」
「60のほうで」

帰り際に振り返ると、オヤジさんも「アタクシさっき何かやってもうた?」みたいな顔で考え込んでいるようでした。

続・スクエアが、いいかも。
都内某所、製菓専門学校にてパンフレット用の写真撮りに立ち会う。もちろんカバンにGX100をしのばせて。
セッティングがひとつできるたびに、脇から、ちょっと僕にも撮らしてちょうだいとカメラを突き出す。……考えてみると完全に仕事の邪魔してるワタシ。でもフードスタイリストさんがセッティングをし、カメラマンさんが照明を整えてくれているというおいしいシチュエーションなんですからそりゃ撮らねば。





またしてもモノクロ1:1で撮ってみました。うーむまるでパリのカフェで撮ったかのような(もうエエて)
スクエアが、いいかも。
昨日、池袋での打ち合わせの後に末広町の電気店に寄り、無事GX100を交換してもらってきました。さっそく色々遊んでみたいのだけどいかんせん昨日今日と多忙モード。とりあえずこまかい設定とかは何もせぬまま、オフィス内で何枚か撮ってみる。
24mmというワイドな画角が購入動機のひとつだったのだけど、これ1:1スクエア比率のモノクロモードで撮るのも、雰囲気があっていいかも。いつもと同じ被写体であっても、また違った見え方になる気がするのです。

見慣れた恵比寿の街が、ニューヨークか何処かのように見えないだろうか……



見えないです。

水の乗ったデスクも、銀座のバーのカウンターのように思えてこないだろうか……



思えないです。

ムーミンも、いつもより少し文化度が高く見えるのは私だけだろうか……



私だけです。
テンション↓↓


昨日築地でお芝居観た後、ついでにと末広町の電器屋まで行き、ついに、買おうかどうしようかとウダウダウダウダ迷い続けたこの数ヶ月にピリオドを打ち、念願のCaplio GX100をゲット。テンション↑↑状態でオフィスに戻り、ホントは仕事でそれどこじゃないんだけど早速開梱。くくく、この24mmワイド画角をモノにすれば、私のスナップの世界もまた無限の広がりを見せてくれるに違いない。わはは。

初期不良でした。

テンション↓↓
いえね、LCDに何も写らないからってすぐ不良だと決めつけたわけでなくってですね、もう僕のことですからレンズのフタ閉まってんじゃないかとか電池逆向きに入れたんじゃないかとか、そもそもファインダーだと思ってレンズを覗きこんでんじゃなかろうかとか、いろいろ考えたわけです。
ここまで商品を疑わずに自分を疑う謙虚な人間も珍しい。
今日サポートに電話してみたら、そりゃ不良だということで。
店鋪のほうで明日以降交換に応じてくれるようなので、明日の打ち合わせの後に時間とれたら行ってみよう。
やっぱあれかしら、価格comで最安だったとこで店鋪購入したのがイケナイ? そんな事ないよなあ。
本能寺オテロ




舞台「本能寺オテロ」を観るべく築地本願寺ブティストホールへ。今年に入ってなんだか、学生時代の旧友で集まる機会とか、かなーり昔に仕事したカメラマンと縁あって再び仕事したりとか、10年くらいご無沙汰だった知り合いの印刷屋さんから突如電話があったりとか、昔からの仲間と再会する事が多いのだけど、その意味では今日の舞台の主役、川村早織梨ちゃんも昔からの仲間。僕が最初に勤めていたデザイン会社を辞め、あるカメラマンと組んで一緒に仕事をし始めたその第一段作品と言っていいアパレル某社のカタログでモデルをやってくれたのが川村ちゃんで、その後雑誌やCMなどでもお見かけしてはいるんだけど、こうして舞台に出る時には連絡くれるので観に行ってます。舞台のお芝居って行ったことないって人、多いんですよね。面白いですよ目の前で演じられる生のお芝居は。そーねー、昨日、レコード屋や本屋にもっと行かなきゃと書いたけど、よりリアルな、芝居や音楽やスポーツの「生観戦」もたまに行かなくては。
こうして旧友たちが、慌ただしい日々の中でいつも一息つかせてくれてます。ありがたや。
「本能寺オテロ」。シェイクスピアのエッセンスを“本能寺の変”に取り込んだストーリー。羽柴秀吉が明智光秀に「みっちゃん…」と呼びかけるシーンにワロタ。
久々にCDを


先週汐留に打ち合わせに行った時、少し早く着いたのでWAVEで時間つぶし。最近はiTunesでたまーにポチッとダウンロードで曲を買ったりしていたのだけど、CDって久しく買ってなかったですね。
視聴機に入っていた「MELLOW BEATS, RHYMES & VISONS」。聞いてみたらエラいカッコよろしい。いいんでないのいいんでないのと速買いし、iTunesにも取り込んでこの週末仕事の間はヘビーローテーション中です。
本もCDもネットで買えるけど、やはりたまにゃ空気を感じにリアル店鋪も行かなくちゃ。
地道。。。


先週の連日の取材撮影で撮った写真を、せっせとデザインに取り込む。
6日の水曜でしたかね、雪がちらついたのは。晴れ間を突いて撮影したんですが、ひとつだけどうしてもチラつく雪が残ってしまったカットが。

どうするのかって?
あははは、いやだなあ旦那、野暮なこと聞きなさんなって。

消すんですよ。

ちょっとしばらく話しかけないでもらえるかしら。
健啖なる一週。
はー、やっと終わりました。今週は月曜から金曜まで毎日、昨日は草加、今日は大宮という感じで埼玉県内各所に出向いて取材と撮影ディレクション。1週間続けてこんなに早起きしたのは社会人になってはじめてではなかろうか? 事務所に戻ってからの他の仕事の進行もありましたんでそのまま寝ないで出掛けた日もありました(もうそれが何曜日の事だかわかりませんです)。

毎朝、自宅が近所同士のカメラマンのF君が新車のVW EOSで(カメラがEOSなら車もEOS)迎えに来てくれて、遅れるとヤバイんでうんと早めに出掛け、目的地近辺のファミレスで朝食しながら時間調整。



「ベスト朝ごはん賞」はCOCO'Sの和定食に決定。早朝シフトのおばちゃん何人かで切り盛りしてましたね。「選べる小鉢」で納豆頼んだのにサラダ持ってきたから、納豆頼んだんだけどと言うとアラごめんなさいねとすぐに持って来て「よかったらサラダも食べちゃって」だって。この緊張感のない、ゆる〜い感じが好きですファミレスって。
早起きしてしっかり朝食。考えようによっちゃ健康的な一週間だったとも言えるかも。

昼食も、午後また現場に戻るので代理店さんも一緒に結局近くのファミレスとかそれ系のとこに。



水曜は昼から焼き肉屋さん。普段は小食なんだけど、出張撮影は結構体力使うんでガッツリといきました。
代理店K氏はカメラの腕もプロ級の方で、対戦車砲みたいなレンズを何本も持ってるようなマニア。毎昼、F君とのカメラ談義に没頭してましたね。あたしにゃ何話してんだかさっぱりですワ。



F君がカメラバッグから何気なく取り出したライカ。
僕はよく知らなくて「ふーん、M8っていうんだ。ナンボすんのこれ?」てなもんです。
60万もするんですって奥さん!
「いいっスよこれ。ヒザワさんも買えば?」
うんそうだねって高いわ!
雪道の自尊心


東京で雪道を歩いていてコケそうになったりする度に、うむむ、北海道で生まれ育ったこの私がこれしきの雪でコケてどーすると妙な自尊心がわいてきて、シュルンっ、と足を滑らせてもすかさずスタッとバランスを回復させてごまかし、「別に」みたいな全然平気な顔で歩き去ったりするという。
いやしかしね、実際靴底の仕様も違うし、基本的に積雪というのが想定外の街で積もられるとエスキモーの人々でもそれなりに難儀しますよこれは。

上京してすぐの頃、北海道出身者同士4名で車でスキーに出掛け、関越道のどこかトンネル抜けた処でチェーン規制になり、チェーン着脱用のパーキングでトランクからチェーン取り出したものの4名が互いの顔を交互に見つめるという時間が5分ほど続き、やがて「誰もチェーンの付け方を知らない」という事実が発覚して途方に暮れたことがありました。ええ、向こうでは冬になったら冬タイヤに履き替えますから、チェーンって使ったことなかったんですよ。周囲の人たちの視線が「だっせえ、あいつらチェーン付けれねえでやんの」「冬道ナメてるよな」と言ってるようで、いや違うんですってばアタシたちあんたたちよかよっぽど過酷な冬を生き抜いてきたのよと、アフリカ人が富士サファリパークでライオンに怯えているのを笑われたようなもの凄く言い訳がましい心境になったものでした。で結局その時も、4名各々、ブラブラと何気ない感じで手を後ろで組んだりしながら周辺でチェーン装着してる車の廻りを歩いたりしつつ、横目で装着方法をチラチラ盗み見て、その後自分たちの車に終結して4名の情報を総合して(まずな、チェーンをこう、タイヤの前に寝かせてだな…)、事なきを得たんだっけな、などと思い出す日曜の午後。明日からは埼玉ロケが続くから、降ったのが今日で良かった。