【ネタバレありです】
おとつい土曜の晩から日曜にかけて久しぶりにレンタルDVD漬け。
観たかったのに観れてなかったやつを一挙に。シアワセ。
「ディパーテッド」
リメイク元の「インファナル・アフェア」が面白かったのでこっちも観てみたんですが、かなり忠実なリメイクでしたね。だったら別に作り直すことなくね? という元も子もない素朴な疑問もあったりして。
これ、何ケ月か前の撮影立ち合いの仕事の時にスタジオの休憩室で話題になりましてね、スタイリストさんがヒザワさんディパーテッド観た?って聞くから、いやまだ、と答えたんですよ。そしたら「観たほうがいいわよ面白いわよ。でもラストは残酷よー、どっちも撃たれて死んじゃうんだから」
オチ言うなあ!
という事で、「インファナル--」のほうは観てたし思いっきりラストのネタバラシされたしで、この先どうなるのといった緊張感のまるで無いままに粛々と見終えました。
面白かったけど「インファナル--」のほうが好きかなあ僕は。
「ダイ・ハード4.0」
なんでこんな目に合うんだよう、というヘタレ感がなくって寂しかったなー。アクションがスタイリッシュ過ぎるしCGだし。本来、なんかえらい事になってる場面なのに場内の観客からは何故かちょっと笑いが起こる、みたいなのがジョン・マクレーンの本懐でしょうが。さあ来いとか言いながら戦闘機に立ち向かっていっちゃ駄目ですよ。
前回を上回る見せ場やアクションを……という物理的なエスカレートへの呪縛なんですかね。その点、前に観た「007 カジノ・ロワイヤル」は凄く良かったんだよなあ。エスカレートは潔く捨てて、どっかから飛び降りるとかすごいメカが登場するとかに頼らず、あくまで世界観を大事にしてて。ああいう「持ち味」への回帰を、ぜひ「5.0」で頼みます。
「デジャヴ」
デンゼル・ワシントンが好きなので。でもアリャリャ…という感じのお話しでした。「マイノリティ・リポート」の逆バージョンとでも言えばいいんでしょうか、過去に戻って、この先に起こる事故を防ごう、という。こういうタイムスリップ系の話しはどうしたってパラドックスに勝てないんだから、変にもっともらしい設定にしようとする小細工しなきゃいいのに。
なんだか近年のハリウッドの悪い面が出てるやつばっかし観た感じだったので、ここはひとつ、重厚なやつで締めましょうってんで、
「バベル」。
あまりにも頭を使わない作品を3本観た後だったんで、わたくし若干アホになってたと思われ。はたして理解できたのかどうか……。
楽しい映画ではないですけど、後味は悪くなかったです。描かれてゆく愚かさの中で、優しい、いいシーンがいくつか(撃たれて苦しむケイトさんに無言で煙草をくわえさせる村のお婆さん。ブラピが差し出すお金を受け取らぬ村の男。ラストシーンの役所さん)。
いずれにしてもダイハード観た後にバベル観ちゃ駄目かも。ガムがまだ口に中に残ってるのに、おでん食べちゃったよ、みたいな。