デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(NEEL MARTIN DESIGN OFFICE)
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プリンティングディレクションとグラフィックデザインの対話
という長いタイトルのトークセミナーを聞きに武蔵小山へ。

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ゲストは山田写真製版所のプリンティングディレクター熊倉桂三氏。対談相手はグラフィックデザイナーの中野豪雄氏。
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以下、「熊倉語録」。

「『肌モノ』にはK版使わないのがセオリーって言われてるけど僕はS生堂の仕事なんかでも肌に結構しっかりK版使うよ。『熊倉プロファイル』ってのが1番から3番まであってね。企業秘密だけど」

「デジタル画像がネガに比べて情報量が少ないのは確かだけど『クイっ、クイっ』と引っ張ってやると案外情報出て来るんだよね」

「細密な写真をB1くらいのポスターに刷るんなら、135線くらいの粗い線数で刷るほうがシャープな印象になる場合もある」

「これなんかね、CMYK4色に、FM版を6版重ねてます。AM版とFM版なんて混ぜたっていいんですよ」

「ラフ系の紙が相手の時は、わざと中間の調子を10〜15%抜いちゃって、逆にインクはしっかり盛るんですね」

「本機校正のほうが信頼性が高いみたいに言われてるけど、本機校正にはアナログの触れ幅がある。最終本番も結局またアナログなんだから校正はDDCPでやっちゃうほうがいい場合もあるんですよ」


紛れもなく職人だけど、同時に非常にフレキシブルな考えを持ってらっしゃる方だ。
グラフィックデザイナーの中野さんがトーク相手だから、僕等に刺さる話しばかりが次々に展開していきました。

知識としては一応「知って」いた話しもあったけど、素晴らしい現物を見ながら聞かされると凄い説得力。。。
CMYK版のうちのY版なりC版なりを、そのままニス版として流用し、グロスニスとマットニスを半々に混ぜたのを刷り重ねて深みを出す、なんてのは初めて聞いた。初めて見た。

シビれるような刺激。印刷物は、そしてそれを駆使したグラフィックデザインはやはり面白い。
夜7時半に始まったセミナーがまさか11時まで続くとは思ってなかったから最後のほうは空腹で死にそうでしたけど笑。