デザインの現場から。と言いつつほぼデジカメの噺。
by MASANOBU HIZAWA(NEEL MARTIN DESIGN OFFICE)
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メイキングを見たい
2週間前くらいかな、平日の夕方に時間が空いたので、突如思い立って「アバター」を観てきました。いい加減公開も終わりに近づいていたようだったので、こればっかりはDVDでなく、3Dで観ておかなくっちゃ駄目だろうと思いまして。
3Dの映写方式も幾種かあるらしく、一番いいと言われていたラゾーナ川崎のIMAXシアターへ。恵比寿から川崎って20分ちょっとで行けるんですね。
ということで事務所で思い立ってから30分後くらいにはネットでの切符購入も済ませた上でラゾーナ川崎に。上映5分前くらいというタイミング。仕事の効率は悪いくせにこういう場合において僕は本当に効率よく動く。

3Dメガネ受け取って中に入ると……
平日の夕方とあって4割ほどの入りでしたが、もう既に客席にちょっと不思議な光景が広がってました。



なにかこう、「全員、m-fro」みたいな感じで、事情を知らずに足を踏み入れたら謎の宗教儀式か何かかと思ったかも知れない。

さて肝心の映画ですが……。
ま、お話し自体はいたってシンプルで、テーマとか世界観とかで言うなら、我々は宮崎駿作品で既に、より高度な解釈でそれを観ています。でもその辺りはキャメロンさんの作品なんですから、難しいこと言いっこなしで楽しみましょう。
3Dは、「飛び出てくる」ような驚きの度合いで言うなら、予告編で見た「アリス・イン・ワンダーランド」のほうが凄い。客席みんな、飛び出てきたネコの顔を思わず触ろうとして手を伸ばしてました(笑)。アバターにおいては、3D効果をそういうギミックとしてでなく、素直に映像の奥行きや立体感、遠近感のために用いたということでしょうかね。主人公が高い所から下を見下ろすような場面では「高さ」をリアルに感じるのでかなり怖かったし、敵が画面に向かって迫ってくるようなシーンの迫力は凄かったです。

僕の場合実はそれよりも何よりも、全編通してあれだけのクオリティで映像を完成させた根性というか、貫徹する能力というか、そっちの方に感心した。手抜きした場面なんて1秒もなく、ディティールへのこだわりは「なにもそこまで」という次元。これくらいの規模になるともう「いい物を作ろうぜ」「オー」というクリエイター魂だけでは残念だけど絶対無理な事で、時に冷徹なマネジメントやシビアなジャッジもあったんだろうなと思います。キャメロンさんはこの作品に何年もかけて、お金集めるところからやってるわけでしょう。その辺りが、ただただもう、凄いなあと思います。
このブログを読んでくれてる方は、僕が無類の「メイキング物フェチ」であることをご存知だと思います(笑)が、出ないかなあ、「アバター 〜キャメロンの苦闘・完成までの7年間密着ドキュメント〜」みたいな番組かDVD。出るでしょうねいつか間違いなく。

余談として、これは世代的な感じ方かも知れないけど、軍事的なディティールに同じキャメロンさんの「エイリアン2」テイストがありまくり(^_^;
着陸艇なんかエイリアン2のまんまなので、懐かしさに油断して頭がエイリアン・モードになってしまうと、突如アップに映ったシガニー・ウィーバーを見て「リプリー、どうした急に老けて!?」とびっくりすることになるので注意してください。

というわけで、技術的なことを除けば確かにアカデミー賞うんぬん、という類いの映画ではないように思いますが、クリエイティブの世界に関わる方でまだ観てない方、3Dで観ておいて損はないですよ。23日のDVDリリースにあわせて劇場上映も終わるようですし。
でも目は疲れますよ。アバターという映画ほとんど全編、飛んだり跳ねたりしてますからただでさえ疲れるのに3D効果がそれに輪をかけるし、字幕も浮いて見えるのでより一層疲れる。なので今後、劇場側への希望として、3D映画を公開する時にはなにか、のほほんとした穏やかな映画、「かもめ食堂」とかを同時上映して疲れた目をなごませてくれるといいのではないかと。
「かもめ食堂」まで3Dになって、小林聡美や片桐はいりが飛び出てきたら嫌だけど。
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